活動情報
2025年05月21日
5月11日「こども応援事業担い手育成研修」開催のご報告
5月11日(日)に、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの瀬角南さんを講師に、「子どもにとって安心・安全な場をつくるには 子どものセーフガーディングについて学び・取り組もう」と題して研修を実施しました。
法人内部の学生スタッフ、社会人スタッフは、mia forza事務所にて、またご関心を持ってくださった外部の活動団体、個人の方にも呼びかけを行い、オンラインとのハイブリッドでの開催となり、合わせて30名ほどの参加となりました。
前半は、瀬角さんより、子どもを守るはずの手が、どんな時に傷つける手に変わってしまう現状があるのかという話に始まり、子どもの安全を守る「セーフガーディング」の行動規範について、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの取り組みを例に説明いただきました。
それらを踏まえて、こういう場合は行動規範に違反するかどうか?という簡単な事例検討を数例行い、参加の皆さんからはチャットに意見や疑問などを書き出してもらいました。
中には一概に違反しているとも大丈夫とも言えない悩ましい設問もありましたが、行動規範がなぜ存在しているのか、どういう点が子どもの権利を侵害したり、傷つけることにつながるのかを考える上での指針となること、だからこそ、悩んだり、心に引っかかりがあるときにはすぐに報告したり相談できる体制が必要であるとの話にもつながりました。
最後に、直接的な支援の場に限らず、広報など間接的な活動においてもセーフガーディングの視点が大事であることにも触れていただき、講義は終了しました。
後半は、事務所で参加していた法人スタッフのみで実施となりました。
社会人スタッフは今年度参画したメンバーも多いため、自己紹介を兼ね、アイスブレイクとして「プチしくじり先生」と題して、ちょっと笑える失敗談を披露しあいました。
その後、門間代表より、なぜセーフガーディングに取り組むのかということと、こどもとの約束事、スタッフになるうえでの約束事の内容について、また約束事があったからこそ対応できた事例などについても説明があり、それを踏まえてのワークでは、それぞれの約束事を読み込んでの感想を言い合ったり、学生スタッフからは実際に活動を通しての気づきなどから毎年約束事が更新されていることや、言葉の選び方などについて思いが語られていました。
普段はなかなか全員が揃う機会がない中で、じっくり話し合い、聴き合える時間をとれたことで、法人として大事にしたいことを共有できる場になったのではないでしょうか。
研修実施後のアンケートでは、外部の参加者からは、
●具体的なシチュエーションで、どうなのか、あまり考えたことがなかったので、勉強になりました。団体としての考えを、しっかり軸を確認しながら行動する事の大切さを改めて感じました。
●何か起こった時に一発アウト、ではなく、そこからの話し合いが大切であること、そして、それ以前から立場を超えて話ができる関係性を団体内で醸造していることが大切だということを講師が何度も繰り返し仰っていたのが印象的でした。
●子どもを守る立場にいる私たちが子どもを傷つけないためにはどのようなことを意識したらよいのかを、具体的に学ぶことができ、危険を事前に察知し行動するよう心がけていきたいと感じました。
●早速弊団体の行動規範を作成したいと思います。
との声をいただきました。また、法人内部からは、
●スタッフ全員で研修に参加することで、団体としてセーフガーディングについての共通認識をもつことや、これまでの活動やこれからの活動について見つめ直すきっかけにもなりました。
●今回の研修のなかで、これまでの活動での自分自身の言動などを自分なりに振り返ることができたので良かったです。
●「子どもと、活動の前に、話し合ってルールを決める」ということが、心に残りました。
など、活動の振り返りや、全体としての方向性が改めて再確認できたことがうかがえる感想があがりました。
特定非営利活動法人mia forzaでは、担い手育成の一環として、今後も法人スタッフのみならず、こどもや女性に寄り添う活動をする方に資するような研修を実施してまいります。
※本事業は、福祉医療機構(WAM)の助成を活用させていただき実施しています。




