活動情報
2025年07月01日
6月17日「こども応援事業担い手育成研修」開催のご報告
6月17日(火)の夜間の時間帯にオンラインで、NPO法人レジリエンスの西山さつきさんを講師に、「子どもの心の傷つきの理解と回復のために必要なこと」と題して研修を実施しました。
今回はmia forzaのスタッフだけでなく公開研修として広く参加を呼び掛けたところ、東北地方から近畿地方まで総勢40名ほどの方が参加してくださいました。
西山さんからは、人には「つながり」が必要だけれども、つながりの有無や、つながり方によって傷つきも起きるという導入に始まり、トラウマについて、脳の働きや、神経の働き、そこから現れる反応についてわかりやすい例を用いて説明があり、その上で、傷つきからの回復には、肯定的な体験を増やしていくこと、「つながり」が必要であることなどのお話がありました。
本来であればもっと時間をかけてお話を伺いたいような濃密な内容を100分ほどの中にギュッと詰め込んでお話しいただきましたが、研修後のアンケートでは、深い学びを得られた感想をたくさんお寄せいただきました。一部を抜粋してご紹介します。
●全てのお話しがわかりやすく学びでした。中でも、盆踊りや自治会行事などが「大人が見守っている環境」を提供することにつながっているというお話しがとても印象的でした。地域の大人ができることをすることで、子ども達に「あなたのことを大事に思っている大人がいるよ」と感じてもらえることにつながるんだなと感じました。
●今は大人も子どもも傷ついて、とても大変な世の中をサバイバルしているのだと、とても納得できたし、自分にも当てはまると感じました。自分もケアしつつ、互いにできるだけ健全な態度を取れる時間を長くできるようにしていきたいと思いました。
●冒頭にあった誰にでもレジリエンスの力、回復の力があるということを軸に、トラウマについて色々な反応があること、これは誰の中にでもあることだと感じました。自分の中に目を向ける大切さについて、時間が必要な面もあるので人と支え合いながら回復していくイメージを共有したいと思いました。
講師を務めてくださった西山さんの所属する団体名でもある「レジリエンス」は、回復力、復元力といった意味がありますが、ひとりひとりの中に必ずある力。どんな人でもその力を信じて安心できる「つながり」を増やしていく実践が、mia forzaではもちろんのこと、各地で広まっていくことを願っています。
本研修を含め、5~6月にかけて4回にわたり、ひとり親世帯の小学生のお子さんを対象とした平日日中のこどもの居場所「せんだい・るおご・しくーろ」の開設に向けてスタッフ研修を行ってまいりました。これらの学びを、こどもたちやひとり親のお母さんたちのサポートに活かしてまいります。
特定非営利活動法人mia forzaでは、担い手育成の一環として、今後も法人スタッフのみならず、こどもや女性に寄り添う活動をする方に資するような研修を実施してまいります。
※本事業は、福祉医療機構(WAM)の助成を活用させていただき実施しています。



