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活動情報

7月31日スタッフ研修開催のご報告

7月31日(木)の夜間の時間帯、mia forzaの理事でもあり、大阪社会保障推進協議会事務局長、シンママ大阪応援団代表理事の寺内順子さんを講師に迎え、女性と子どもが活用できる社会保障制度について、スタッフ向けに対面・オンラインのハイブリッド形式で研修を行いました。
・国の制度、自治体の制度で活用できるものはたくさんありますが、いずれも子どもを産み育てる世帯としての支援策が多く、高齢や障害のない単身女性が活用できるものが実は少ないということ
・そもそも日本の社会保障制度は住民登録があることがほとんどで、特に外国籍の方の場合は3か月を超える在留資格がないと住民票を設定できないことから困難が生じやすいこと
・困難があったら直ちに制度が適用されるわけではなく、あくまで本人の申請に基づいて出ないと利用が困難であること
・また原則として「世帯」単位でみられることが多く、世帯全体の「所得」によって制度が利用できるかが決まること
などを説明いただきました。
寺内理事の所属する大阪社保協では「相談活動ハンドブック」を発行しており、その情報はオンラインでも見ることができますが、わかりやすくまとまっているので、大阪以外の方でも参考になるところは多いのではないでしょうか。
https://www.osaka-syahokyo.com/kink…/lifesupport/hand-book
制度の存在を知り、窓口まで出かけ、申請書類に記入し、必要書類をつけて提出して申請をして初めて適用されるかどうか審査されるというのはとてもハードルが高いことです。
また、同じ世帯と言っても個々の事情がある中で、同一世帯全体の所得で判断されることによって制度が使えないといった現実のエピソードも伺いました。
合わせて、門間代表から仙台市・宮城県での各制度の運用状況などの解説もあり、制度の概要を知るだけでなく、それをしっかり使いこなすには地域の実情を知っておくことの大切さを確認することもできました。
最後に、特に子どもがお金が原因で将来・夢をあきらめないで済むためには、奨学金の情報を公的なもの、民間のもの含めてキャッチアップしておくことの重要性について話がありました。
今では民間や大学独自での給付型奨学金も増え、いくつかを併用しながら学生生活を送っている学生も少なくありません。
奨学金ポータルサイトもいくつかありますが、公的機関としては大阪市が民間のものも含め、「夢と希望への架橋」というタイトルで奨学金情報をまとめているとの情報提供がありました。
ただ情報が羅列されているだけではなく、かかる学費の目安や、それぞれの申請のタイミングなど必要なことが盛り込まれているガイドです。こうした取り組みが各地で広まるといいですね。
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000329464.html
研修終了後は、スタッフの懇親の機会として寺内理事指導のもとみんなで作ったピザとサラダを囲んで、日々の実践のことなどざっくばらんに話し合い、さらに学びを深め、また普段なかなか直接顔を合わせる機会のないスタッフ同士の交流も図ることができました。
特定非営利活動法人mia forzaでは、担い手育成の一環として、今後も法人スタッフのみならず、こどもや女性に寄り添う活動をする方に資するような研修を実施してまいります。
※本事業は、休眠預金事業の助成金を活用させていただき実施しています。

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